『澄乃が死んだ…』
久々の電話で理人が言った。 自殺らしい。
それで、僕らは集まる事になった。
広田理人と長谷部サラサ。 僕らは学生時代、よく4人でいた。
あの頃は何をしてたっけ? 少し思い出してみる。
澄乃と過ごした… ぼんやりした風景も… 何気ない会話とか…
しばらく会ってなかったら、もう二度と会えなくなった。
「こんな事なら、電話くらいしてやれば良かった…」
僕は澄乃の事が苦手で、大人になって全然会わなくなったけど、
僕は、今やっと、久々に、あの子の事を想ったりする。
あの子が死んでからの、残された人らの、その後の話です。