あらすじ
太田マドカは、ストレスで胃痛を抱えながらホストクラブの店長をしている。マドカはひょんな事から川辺タイラの“秘密”を知る。タイラの唾液には人を眠らせる成分があり、彼女の唾液を摂取した者は眠ってしまう。睡眠時間は摂取量次第。秘密を知ったマドカは不気味に思うが、それでもタイラとの友人関係は変わらずに続いた。
その頃、とある教団の反社会性を批判し“被害者の会”を設立したタレント『江角弘光』が失踪した。事件はニュースやSNSで大々的に報道された。記者が教団に事件との関係を問いただしたが、教祖は全面否認した。
数年後、太田は旧友が話題の教団に入信し、既に幹部クラスへ昇り詰めていた事を知る。
教団幹部の旧友、怒る旧友の家族、川辺タイラの秘密、暴走する教団と世間……太田の視界は、日常と非日常の狭間でおぼろげになっていく……